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OTは障害者の生活再建コーディネーター


by epaphras
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かすかな希望を察知し、サポートを開始する。

面接をしてみての印象は、
本人の自己否定感はすごく強いけど、それは認知がゆがんで、
自身の身体状況を的確に把握できていないだけで、
(そんなことを本人にも望めないし)
『肘がもう少し動けるようになりたい。とか、腰を揉んでもらえますか。』とか自分なりに良くなっていきたいという意欲もあるのだなあと感じた。

自信を失っていることは確か。
どこから、自信・尊厳を取り戻していったらいいか、本人としてはにっちもさっちも行かず、もがいていて、もうどうしようもないから、
『自分はもう何もできないんです』と言い切ることで、逆に自分の地位を保とうと健気に努力しているような感じ。

少しずつだけど、ある程度何とかなるんじゃないかって、感じました。何とかって何?

できないと言う彼の主張とできるであろう彼の部分を同時に認めながら、
そして、
身体活動を用いながら少しずつまず身体の機能を改善し、それを彼自身に提示しながら、自己認知の改善を図っていけるんじゃないかしら?なんて思いました。
by epaphras | 2008-07-04 21:32 | 病棟日記